アーユルヴェーダ的な一日の過ごし方

アーユルヴェーダでは、1日の時間もドーシャで表すことができます。

あなたの本質がどのドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)であったとしても、時間帯によって、その影響を受けるとアーユルヴェーダでは考えます。

ドーシャの特徴

アーユルヴェーダではドーシャは大きく3つに分かれます。それぞれのドーシャの特徴は表の通りです。

バランスが崩れるとは、そのドーシャが増える(過剰になっている)という意味です。

ドーシャ 特徴
ヴァータ 風と空が結びつき、運動の作用を持ちます。風が空間になびき、いろんなものをガサガサと動かすイメージです。

軽い、動く、冷たい、乾燥などの特徴があります。

ドーシャのバランスが取れているときは、直観が鋭くなり、ひらめきが冴え、フットワークが軽くなります。バランスが崩れると不安にとらわれたり、抑鬱症状が出てしまったりします。

ピッタ 火と水が結びつき、変換の作用があります。火に油を注ぐと火が強くなり、水を注ぐと火は消えます。

熱さ、鋭さ、流動性などの特徴があります。

ドーシャのバランスが取れているときは、機転が効き、集中力が高まります。バランスが崩れると、イライラしたり、すぐに怒ったり、批判的になったり、嫉妬深くなったりします。

カパ 地と水が結びつき、形や骨組みを作る作用があります。

重い、冷たい、安定などの特徴があります。

ドーシャのバランスが取れているときは、穏やかさや落ち着きが生まれます。ドーシャのバランスが崩れると、怠惰で鈍感、頑固になってしまうことがあります。

アーユルヴェーダの五元素について
ドーシャタイプ診断

ドーシャと時間

時間帯によって受ける影響とは、その時間帯を支配しているドーシャの影響を強く受けやすい(支配しているドーシャが増えやすい)という意味です。

例えば、本質がヴァータタイプの人の場合、朝のヴァータ(2~6時)と昼のヴァータ(14~18時)の時間帯はバランスを崩しやすい(ヴァータが増えやすい)傾向にあります。

その為、食事や生活習慣でバランスをとることを意識したいですね。

アーユルヴェーダの食事

時間帯 支配しているドーシャ 受ける影響
2~6時 朝のヴァータ 風と空の影響を受けてソワソワと気持ちが落ち着かなくなり、眠りが浅くなることで目覚めます。
6~10時 朝のカパ 地と水の影響を受けて体が重く眠気が取れにくい時間帯です。気分が憂鬱になりがちで、食欲もあまり出ません。
10~14時 昼のピッタ 新陳代謝が高まる時間帯です。火と水の影響を受けてイライラしがちになります。行動が活発になり、頭が冴える時間帯です。
14~18時 昼のヴァータ 風の影響を受けて活動的になる時間帯です。風と空の不規則な性質により、発作的な行動やまとまりのない思考に翻弄されることも。
18~22時 夜のカパ 地と水の影響を受けて、徐々にペースダウンして眠りへの準備に入ります。
22~朝の2時 夜のピッタ 火と水の影響を受けて、代謝と変換が行われます。成長ホルモンが活発になり、熟睡している間に美肌が作られます。

時間帯別バランスのとり方

朝のカパの時間(6~10時)

緩慢なエネルギーの影響を受けて眠気がとれにくい傾向にあります。6時前のヴァータの時間なら、軽快なエネルギーの影響を受けて起床しやすいです。

カパの重だるさは、軽い運動をすると気分がスッキリします。消化力が落ちる時間帯なので、朝食は軽めにとることがおすすめです。

昼のピッタの時間(10~14時)

頭が冴えるので、頭を使う仕事に向いている時間帯です。消化力が高まるので、この時間帯に昼食をとりましょう。ボリュームのある食事でも大丈夫です。

昼のヴァータの時間(14~18時)

感覚が鋭くなり、活動的に過ごすことができる時間帯ですが、疲れも出てくる頃です。3時のお茶の時間で、少し休憩するのもおすすめです。

夜のカパの時間(18~22時)

就寝に向けてテレビなどは避け、静かにゆったりと過ごすのがおすすめです。消化力が落ちるので、夕食は軽めにします。22時までに眠ると良いとされています。

夜のピッタの時間(22~朝の2時)

この時間帯に眠れば質の良い眠りが得られます。就寝前にパソコンやスマートフォンで目と頭を使うと、ピッタの影響を受けて寝つきが悪くなります。