アーユルヴェーダについてのまとめとその起源について

今日は、前回までにお話しさせていただいたアーユルヴェーダについての補足を書きたいと思います。

今まで書いた内容と重複するかもしれませんが、理解を深めるために私の備忘録として書いています。

アーユルヴェーダについてのまとめ

アーユルヴェーダでは、自然界に存在するすべてのものに地、水、火、風、空の5つのエネルギーが働いていると考えます。

この5つの自然エネルギーのうち、地と水の組み合わせがカパ、火と水の組み合わせがピッタ、風と空の組み合わせがヴァータを作り出します。

アーユルヴェーダの五元素について

私たちの体も5つの自然エネルギーから影響を受けて生きています。

私たちの体は、大きく分けて3つの体質(ヴァータ、ピッタ、カパ)に分かれます。これをトリドーシャと呼びます。

アーユルヴェーダとは?

ドーシャとは、「増えやすい」という意味です。

アーユルヴェーダでは、生まれつきの本質(プラクリティ)は変わらないとされますが、私たちの体は、5つの自然エネルギーに影響を受けて、ドーシャのバランスは変化します。

ヴァータ、ピッタ、カパのうち、どのドーシャが増えやすいかということがその人の持って生まれた本質(プラクリティ)となります。

プラクリティとヴィクリティ

5つの自然エネルギーは常に変化しています。季節を例にとっても、春、夏、秋、冬と一年を通して常に変化しています。その影響を受けて、私たちのドーシャのバランスも常に変化しています。

例えば、ヴァータ体質の人は、バランスを崩すと、ヴァータが増える傾向にあります。その場合は、ヴァータを静める食事や生活習慣(運動や日常の過ごし方など)を行うことが大切です。

アーユルヴェーダの食事

アーユルヴェーダとヨガ

アーユルヴェーダでは、その人のもつ本質や年齢にあった生活を送ることが大切だと考えます。

アーユルヴェーダのいう本質「プラクリティ」とは、生まれ持った性質や体質、本来のその人の状態です。

アーユルヴェーダの起源

アーユルヴェーダは、現存する伝統医学の中では最も古いといわれています。今から5,000年前に、古代インドの聖者であるリシたちによって、病気に苦しむ人たちに啓示されたのが始まりと言われています。

アーユルヴェーダは、紀元前1,000年頃から紀元前500年頃に編纂されたと言われる、ヴェーダ文献(古代インドの宗教「バラモン教」の聖典)に体系立てて記録されています。

ヴェーダのサンヒター(本集)には、「リグ・ヴェーダ」、「サーマ・ヴェーダ」、「ヤジュル・ヴェーダ」、「アタルヴァ・ヴェーダ」の4つのヴェーダがあります。

アーユルヴェーダは、その4つの文献の中から、生命に関する知識を集大成したものです。

その後、アーユルヴェーダは、チベット、ペルシャ、中国、タイ、インドネシアなどのアジア諸国に伝わりました。

タイ古式マッサージは、アーユルヴェーダの名医であったとされるお釈迦様の主治医がインドからタイに広めたともいわれています。

インドネシア発祥の伝統医薬品であるジャムゥも、アーユルヴェーダの影響を受けたと言われています。

古代中国の白内障の手術は、インドからその手法が伝えられたともいわれています。

日本とアーユルヴェーダ

日本にアーユルヴェーダが伝わったのは、紀元前6世紀の仏教伝来の頃ですが、その頃は漢方医学などが中心だったため、アーユルヴェーダはあまり普及しませんでした。

江戸時代には、日本の南方諸島で、インドから伝わったオイルマッサージが行われていたそうです。

アーユルヴェーダの認知度が上がったのは、1970年代に入ってからです。丸山博大阪大学医学部衛生学教授らがインドを訪れ、アーユルヴェーダのすばらしさに感銘をうけ、日本で「アーユルヴェーダ研究会」を設立したのがきっかけです。

アーユルヴェーダの五元素について

アーユルヴェーダでは、すべてが5つのエネルギー(地、水、火、風、空)でできていると考えます。この5つを『五元素』と言います。

五元素は、自然界に存在するだけではなく、私たちの体も、五元素の影響を受けて生きています。

アーユルヴェーダでは、この5つのエネルギーの変化に合わせて体調を整えていく方法を教えてくれます。

五元素の特徴

五元素それぞれの特徴について簡単にご説明しますね。

地のエネルギー

地のエネルギーは、私たちのベースになるエネルギーです。私たちの体の骨格や筋肉に影響を与えています。心身ともに落ち着いて、安定して、穏やかな人は地のエネルギーに満ちています。

地のエネルギーが多い人は、愛と思いやり、慈しみに満ち、忍耐力があります。

地のエネルギーが増えすぎると、頑固になったり、身体が重く、動きが悪くなったり、引っ込み思案になったり、引きこもることがあります。

運動不足は、地のエネルギーを増やしてしまいます。

地のエネルギーが不足すると、落ち着かない、自己中心的になってしまう、といった症状が出ることがあります。

地のエネルギーが不足していると感じたときは、自然の中に出かけて土に触れたり、土の中で育つ根菜類の野菜を食べると良いでしょう。

水のエネルギー

水のエネルギーは、私たちの体内に流れる体液や血液などに影響を与えています。物事にあまりこだわらず、水に流していける順応性を持つ人は水のエネルギーに満ちています。

相手を敬い、協調性を重んじる、平和主義の人です。

水のエネルギーが増えすぎると、気持ちがどんよりと重く沈んだり、誰かに頼りすぎてしまったりする傾向があります。

水のエネルギーが不足すると、疑い深くなったり、頑固になります。

水のエネルギーが不足していると感じたときは、水分を多く含んだみずみずしい野菜や果物を食べるようにしましょう。

火のエネルギー

火のエネルギーは、私たちの体の体温や消化、酵素など、分泌や代謝の機能に影響を与えています。情熱的で、積極性があり、野心家で、達成願望があり、正義や道徳を重んる人は火のエネルギーに満ちた人です。

曲がったことが嫌いで、善悪の判断がはっきりしています。

火のエネルギーが増えすぎると、嫉妬しやすくなってしまう傾向があります。

火のエネルギーが不足すると、やる気がなくなったり、すぐにあきらめてしまうことがあります。

火のエネルギーが不足していると感じたときは、太陽の光を浴びたり、暖かい場所に出かけたり、温かいものを食べましょう。

風のエネルギー

風のエネルギーは、私たちの呼吸を司ります。いろんなことに興味を示し、発想や想像力が豊かで、真理を追究したいと貪欲になる人は風のエネルギーに満ちています。

直感が鋭く、人と交流するのが好きな人です。

風のエネルギーが増えすぎると、じっとしていられなくなり、考えや話があちこちに飛んだり、興味の対象が多すぎて、ひとつに集中できないなどが起こります。

風のエネルギーが不足すると、気分の落ち込みや、頭が固くなり、新しい意見を受け入れられなくなることがあります。

風のエネルギーが不足していると感じたときは、外に出かけて風を感じたり、乾燥した食べ物や葉野菜などを食べてみましょう。

空のエネルギー

空(くう)のエネルギーは、私たちの体の鼻腔、口腔、胸腔など、空間(スペース)のある部分に影響を与えています。

空は、これから何かが入る空いた空間です。あらゆることが起こる可能性を表します。

落ち着いていて、あくせくせず、見返りを求めず、心にゆとりがある人は空のエネルギーに満ちています。

空はバランスがとれた状態です。

五元素とドーシャの関係

5つのエネルギーは、互いに影響を与え合い、アーユルヴェーダの3つのドーシャ(性質)となります。

ヴァータ 空、風 動かすエネルギーを支配しています。
ピッタ 火、水 熱いエネルギーを支配しています。水は火の調節の役割があります。
カパ 地、水 落ち着いたエネルギーです。水と結びつくことで地がより固まります。

 

参考までに以前書いたドーシャについての記事です。

アーユルヴェーダとは?

 

サットヴァ・タマス・ラジャスとは

今日は、サットヴァ・タマス・ラジャスとは何かについて説明します。インドには様々な哲学の流派が存在しますが、その中で、サーンキヤ哲学においては、この世界はプルシャとプラクリティによって成り立っているという考えがあります。

以前、プラクリティについて少し書いたことがあります。

プラクリティとヴィクリティ

プルシャとプラクリティ

プルシャとは、真我のことを指し、何があっても不変の存在とされています。プラクリティとはプルシャ以外の物事で、常に変化するものです。

人間を例にとってみましょう、私たちの心の中には、常に冷静に外の世界を「眺めている意識」が存在します。ヨーガスートラ(ヨガの教典)では、プルシャのことを「変化を観る存在」と言っています。

心身(体質を含め)はプラクリティです。プラクリティは変化します。悲しくなったり、またある時は嬉しかったり、髪が伸びたり、お腹が痛くなったり、疲れて眠くなったりしますね。でも、そんな変化する自分の心身の状態を、心の中で常に変わらず見つめているもう一人の自分がいます。それがプルシャです。

トリグナとは

グナは、サンスクリット語で性質という意味を持ちます。グナは、プラクリティを構成する要素です。グナにはサットヴァ・タマス・ラジャスという3つの性質があります。これをトリグナと言います。

サットヴァ(純質)

純粋、調和を意味します。穏やかで平和なバランスが取れている状態です。創造的で向上心に満ち、進化、前進、進歩へと向かうエネルギーです。サットヴァは、本能的に自然と調和し、バランスを回復する方向へと私たちを導いてくれます。

タマス(暗質)

惰性、無知を意味します。やる気がなくバイタリティーに欠ける状態です。現状維持を好み、行動や変化を嫌います。無難な方法を選び、波風を立てないようにしようとします。エネルギーの停滞を招きやすいです。サットヴァとは正反対の意味を持ちます。

ラジャス(激質)

激動、動性を意味します。心はいつも揺れ動き、性格は短気で、衝動的な傾向があります。ラジャスは、進化したいというサットヴァと、今のままでいたいというタマスとの間で揺れ動き、自分にとって利益になる行動をしようとします。

サットヴァを増やそう

サットヴァを増やしていくと、自然と調和し、健康で幸せな人生を生きていくことが出来ます。日々の生活の中で、心にアーマ(毒素)が溜まってきても、サットヴァが自然とそれらを回復しようという力が働くからです。

サットヴァを増やすには、日々の生活の中で、質の良い食事や水をとり、十分な睡眠をとることが大切です。心を明るく保つには、十分な休息をとりましょう。そして、できるだけ自然の中で過ごすようにしてください。

周囲の人に対して、寛大に、やさしさや思いやりの気持ちを持って接し、相手の良い面を見るようにしましょう。贈り物をしたり、ほめてあげたり相手の喜ぶことをしましょう。

朝は日の出とともに起床し、日没を眺めて過ごし、満月の夜には月明かりの下を散歩すると良いそうです。

カパを静める食事

カパ体質の人の食事法

カパの特徴は、(冷たさと湿気)ですので、その反対の(温かくて乾燥した)食べ物を食べるようにします。具体的には、バターや油などの油分はなるべく控え、水分を控えた調理法で調理します。砂糖もなるべく控えます。

参考までに

アーユルヴェーダの食事

カパ体質の方は、甘味や塩味には気をつける必要があります。塩分を摂りすぎると、カパ体質の人は、体に水分がたまりむくみやすくなってしまいます。

調理には油分を控えた軽めの食事を多めにします。辛味はカパ体質の人の消化を促し、体を温めます。苦味や渋味は、つい食べ過ぎてしまうカパ体質の人の食欲を抑制するのに役立ちます。

食事はなるべく温かい、熱を加えて乾燥させた料理(焼く、炒める、あぶる)にしましょう。同じ温かい調理法でも、(蒸す、煮る、茹でる)という湿気のある調理法は、カパ体質の人にはあまり向いていません。

食前にレタスなどの渋味のあるものを摂ると良いでしょう。食べすぎを予防してくれます。食事にスパイスなどの苦味を加えるのはカパ体質の人におすすめです。

カパ体質の人にとって辛い料理は体に良い食べ物です。熱くて辛い食べ物は、特に冬にカパ体質の人にとっておすすめです。カパの冷たさや湿気を静めてくれます。

カパ体質の人にとって辛くて軽いもの(油分や水分の少ないもの)はすべて良いもので、逆に冷たく、重い、甘いものはすべて良くありません。

冷たいジュースやミルク、甘いケーキは、特に冬などは鼻をつまらせます。ベーコンやソーセージは塩分が多く含まれており、油で調理するのでカパのバランスを崩してしまいます。

鼻詰まりや鼻水、寝起きの悪さなどはカパが過剰になっている兆候です。このようなときは、ハチミツやお湯、レモンジュース、ショウガ(ジンジャーティー)がおすすめです。

カパ体質の人はハチミツを、1日にスプーン1杯以上は摂らないでください。ハチミツはアーユルヴェーダ的には熱を加えた調理は健康にとって良くありません。

カパ体質の人にとってバター、アイスクリーム、チーズなどの乳製品はあまり良くありません。体を冷やしてしまいます。摂るならば低脂肪ミルクに変えます。

生の果物や野菜のサラダは、繊維質と渋味がカパ体質の人にとって良く働きます。油分のあるドレッシングは少量にしましょう。

揚げ物やファーストフードは油分、塩分、甘味が多くカパには不向きなのでなるべく控えましょう。

カパチュールナはカパを静める即効性のあるスパイス・ミックスです。アマゾンなどのネット通販で手に入ります。

カパを静める食べ物

下記のものはカパにおすすめの食材です。

辛味 苦味 渋味
軽さ 乾性 熱さ

アスパラガス
ブロッコリー
キャベツ
にんじん
カリフラワー
セロリ
なす
にんにく
緑の葉野菜
レタス
きのこ
オクラ
たまねぎ
えんどう
唐辛子
じゃがいも
もやし

りんご
あんず
洋梨
ドライフルーツ全般

大麦
そば
コーン
ライ麦

鶏肉
えび

インゲン豆と豆腐以外の豆製品

コーン油
べにばな油
ひまわり油

加熱していないハチミツ

かぼちゃの種
ヒマワリの種

カパを増やす食べ物

下記のものはカパのバランスを崩すので、なるべく控えましょう。

甘味 酸味 塩味
重さ 油性 冷たさ

さつまいも

トマト
ズッキーニ
甘く水分の多い野菜

アボカド
バナナ
ココナッツ
マンゴー
メロン
オレンジ
パパイヤ

パイナップル
甘味、酸味、果汁が多い果物

オーツ麦

小麦

無脂肪・低脂肪以外の乳製品

赤身の肉と魚介類

加熱していないハチミツ以外の甘味

かぼちゃ・ひまわり以外のナッツ類

 

ピッタを静める食事

ピッタ体質の人の食事法

ピッタの特徴は、(熱)ですので、その反対の冷たいもや、あまり熱くない食べ物が適しています。

ピッタドーシャにおすすめの食事は、冷たいもの、あまり熱くないもの、多少ザラザラした食感で、苦味、甘味、渋味があるものです。油分は少し控えたほうが良いでしょう。

過去の記事です。参考までに。

アーユルヴェーダの食事

ピッタ体質の人は、塩分をとりすぎたり、酸味や辛味の強い料理はドーシャのバランスを乱すので、なるべく控えましょう。

ピッタ体質の人は、夏は冷たくさっぱりとした食事をとるのが良いでしょう。反対に塩や油、スパイスなどは体を熱くしてしまうので控えましょう。

ピッタが過剰になると体は酸性に傾きますので、酸性食品は控えましょう。しかし、例外はレモンジュースです。サラダのドレッシングを作るときに少量使っても良いでしょう。

酸性食品の例
ピクルス、ヨーグルト、サワークリーム、チーズ、発酵食品、アルコール飲料、コーヒーの酸味など

ドーナツなどの油分の多い食べ物や揚げ物は、ピッタの体のバランスを崩します。赤身の肉の脂肪は体を熱くするので避けましょう。

ピッタは他のどの体質の人よりも菜食が適しています。できるだけ、ミルク、穀物、野菜の多い食事を心がけましょう。

ファーストフードや加工食品は塩味と酸味が多く含まれていますので避けましょう。外食するときは、脂肪(油分)や肉(熱)の少ない食事を選びます。

水を飲むときは氷は入れないようにしましょう。熱いスープを飲むよりは、サラダを食べましょう。

ピッタチュールナはピッタを静める即効性のあるスパイス・ミックスです。アマゾンなどのネット通販で手に入ります。

ピッタを静める食べ物

下記のものはピッタにおすすめの食材です。

甘味・苦味・渋味
冷たさ・重さ・乾性

アスパラガス
ブロッコリー
芽キャベツ
キャベツ
カリフラワー
セロリ
緑の葉野菜
レタス
きのこ
オクラ
えんどう
じゃがいも
もやし
ピーマン
さつまいも
ズッキーニ

リンゴ
アボカド
さくらんぼ
いちじく
ぶどう
マンゴー
メロン
オレンジ
洋梨
レーズン

小麦
白米

バター
ミルク
アイスクリーム

鶏肉
エビ

ひよこ豆
豆腐などの大豆製品

オリーブオイル
ひまわり油

ハチミツと糖蜜以外の甘味料

ココナッツ
かぼちゃの種
ひまわりの種

甘味、苦味、渋味を持つスパイスは少量ならとってよい

カルダモン
コリアンダーシード
シナモン
パクチー
ディル
フェンネル
ミント
サフラン
ターメリック

ピッタを増やす食べ物

下記のものはピッタのバランスを崩すので、なるべく控えましょう。

辛味・酸味・塩味
熱さ・軽さ・油性

にんにく
唐辛子
たまねぎ
トマト

酸っぱかったり、熟していない果物は避ける

グレープフルーツ
レモン

玄米

チーズ
ヨーグルト

赤身の肉と魚介類全般

レンズ豆

ごま油
べにばな油
コーン油

ココナッツ、かぼちゃの種、ひまわりの種以外のナッツ類

バーベキューソース
酸っぱいサラダドレッシング
ケチャップ
マスタード

マイラ・リューインさんについて

マイラ・リューイン(Myra Lewin)さんは、日本ではあまりなじみのない『アーユルヴェーダ』についての専門家であり、プラクティショナー(実践者)です。

マイラ・リューインさんは、ヨガとアーユルヴェーダの第一人者として有名なかたです。

マイラ・リューインさんのバイオグラフィー

若いころは、大企業で働いていて、勝ち組の人生を歩んでいたマイラ・リューインさんでしたが、なぜか心は満たされず、自分の人生に満足できませんでした。

30歳の時に、リウマチ関節炎で医者に『治癒不能』と告げられました。

その後、会社を退職し、ヨガと瞑想に取り組むようになり人生が変化し始めました。

インドでヨガの修行をしていた時に、アーユルヴェーダに出会い、リウマチ関節炎を克服することができました。

インドや世界各国のアーユルヴェーダとヨガのトレーニングを受け、30年以上たった今では不調知らずの体を手にしています。

全米アーユルヴェーダ医師会(NAMA 正式名は National Ayurvedic Medical Association)より認定された、PACE(アーユルヴェーダ継続的専門教育)プロバイダー。10,000時間を超える圧倒的な指導実績で、ヨガアライアンス認定RYT500に登録された、プロのアーユルヴェーダ・ヨガ・インストラクターです。

1980年よりヨガやアーユルヴェーダ、栄養学、瞑想、エネルギーマネージメントなどについて学び、30年以上の指導と臨床経験を持ちます。

ニュージーランドを拠点とする、ヨガアライアンスの認定スタジオ『Hale Pureアーユルヴェーダ&ヨガ』の創始者であり、世界各国で、ヨガやアーユルヴェーダのインストラクターの育成はもちろん、カウンセリング、瞑想、リトリート、ワークショップなどを開催しています。

ハワイのカウアイ島には、マイラ・リューインさんの自宅兼スタジオがあり、自宅の周囲は広大な有機農法にこだわったオーガニックファームがあります。

ヨガやアーユルヴェーダ以外にも、ハーブに関する知識も深く、クライアントの状態に合わせてアロマオイルを調合するそうです。

また、アーユルヴェーダに基づく創作料理なども行います。日本で翻訳されている著書は以下の通りです。

『アーユルヴェーダの簡単お料理レシピ』
『もっと自由に アーユルヴェーダ流食べ方暮らし方』

マイラ・リューインさんについての感想

マイラ・リューインさんは、人生の初期の頃も他人から見て、成功した人生を歩んでいました。でも本当の自分の望みに気づかず、本来の自分の望む方向とは違う方向に進んでいたのもあってか、リウマチ関節炎という病気に悩まされていました。

ヨガやアーユルヴェーダに出会って満たされた人生を歩んでいる今でも、すべてが自分の思い通りに行くわけではないそうです。

エゴを極力取り除いて流れにのっていれば必要なものは自然に訪れてきます。私たちは欲しいものや叶えたいことに対してどうしても執着しがちですね。だけどそれはすぐに手に入れられるとは限らない。

思い通りにならなくても「自分に必要ではなかった」と執着を手放すことができれば、最終的には自分が思っていた以上のものが得られます。

マインドに支配されるのではなく、自分でコントロールできる。ヨガとアーユルヴェーダを実践するとそれがわかるので、生きるのがとても楽になります。

マイラ・リューインさんインタビューより

今の自分の現状を焦って自分でコントロールしようとするのではなく、執着を手放して、流れにゆだねるということが大切なんだなと気づきました。

執着を手放して、流れにゆだねるには、自分を深く信頼することが必要です。上手くいかないことに一喜一憂するのはやめて、安心して流れにまかせましょう。

ハワイのカウアイ島の素晴らしい景色を見ていると、マイラ・リューインさんのマインドを現地で直接学んでみたいと感じました。

 

ヴァータを静める食事

ヴァータ体質の人の食事法

ヴァータの特徴は、(冷たさと乾き)ですので、その反対の(熱さと油分を含んだ)食べ物を食べるようにします。

ヴァータドーシャにおすすめの食事は、冬の季節に食べるような、温かくて水分が多く、栄養たっぷりの食事です。

過去記事を参照してください。

アーユルヴェーダの食事

具だくさんシチューやスープ、煮込み料理、ミルク、バターを使ったこってりした食べ物、焼きたてのパン、温かいご飯や小麦のお粥などの調理された穀物、ビーフステーキなどがおすすめです。

野菜を食べるときは、加熱して食べましょう。少量の油で調理するものが良いでしょう。

デザートを食べるときは、冷たくないものを選びます。

夕方になるとスタミナ不足になりがちなヴァータ体質の人には、夕方におやつをつまむのも良いでしょう。甘いクッキーをハーブティーと一緒に頂きます。

スナック類を食べるより、塩味のあるナッツ類、とくにアーモンドがおすすめです。でもナッツ類は消化しにくいので、食べすぎに注意しましょう。

温かいミルクはヴァータ体質の人に適しています。少量の砂糖かハチミツを加えるのも良いです。

甘い果物は、ヴァータ体質の人におすすめです。特にマスカットとマンゴーがヴァータ体質の人に良い効果をもたらします。リンゴなどの、やや渋味のある果物は食前に食べましょう。

ショウガはヴァータ体質の消化を良くしてくれます。シナモン、フェンネル、カルダモンなどのスパイスはヴァータ体質におすすめです。食欲不振を回復するのに役立ちます。

ヴァータチュールナは、ヴァータを静める即効性のあるスパイス・ミックスです。アマゾンなどのネット通販で手に入ります。

キャベツやブロッコリー、サラダなどヴァータを増やす料理などに振りかけて食べたり、調味料として使います。

ヴァータ体質の人は消化が不安定なので、柔らかく、消化の良い食べ物が向いています。

食事をする環境にも敏感なので、落ち着いてリラックスできる場所で食事をとるようにしましょう。

ヴァータを静める食べ物

下記のものはヴァータにおすすめの食材です。

甘味・酸味・塩味
重さ・油性・熱さ

アスパラガス
にんじん
きゅうり
いんげん
オクラ
玉ねぎ(加熱したもの)
にんにく(加熱したもの)
さつまいも
かぶ
アボカド

バナナ(青くないもの)
さくらんぼ
ココナッツ
いちじく
ぶどう
マンゴー
メロン
オレンジ

パイナップル
加熱調理した果物
甘く良く熟した果物


小麦

乳製品

鶏肉
魚介類

ひよこ豆
緑豆
豆腐

甘味料

油全般(特にごま油)

少量のナッツ類(特にアーモンド)

オールスパイス
バジル
ローリエ
黒コショウ
カルダモン
パクチー
シナモン
クローブ
クミン
フェンネル
しょうが
ナツメグ
オレガノ
セージ
タイム

ヴァータを増やす食べ物

下記のものはヴァータのバランスを崩すので、なるべく控えましょう。

辛味・苦味・渋味
軽さ・乾性・冷たさ

冷たいものや乾燥したもの、熟していないものは避けます。

ブロッコリー
キャベツ
カリフラワー
セロリ
ほうれん草
きのこ
唐辛子
じゃがいも
もやし
ズッキーニ
(上記の野菜は調理すれば食べてもOK)

リンゴ
洋ナシ
(上記の果物は調理すれば食べてもOK)
ドライフルーツ
熟していない果実

大麦
そば
とうもろこし
きび
ライ麦

赤身の肉

コリアンダーシード
パセリ
サフラン
ターメリック

アーユルヴェーダの食事

アーユルヴェーダの食事 基本的なルール

アーユルヴェーダでは6つのラサ(味)があります。バランスの取れた食事を取るには、食事のなかに6つの味を含めることを勧めています。

甘味
酸味
塩味
苦味
辛味
渋味

グナは、相反する2つの質です。

重さと軽さ
油性と乾性
熱さと冷たさ

ドーシャ別の食事

自分のプラクリティ(体質)に合った食事をとることが大切です。食事には6つのラサの他に、6つのグナがあります。

ヴァータを静める食事

ピッタを静める食事

カパを静める食事

過剰になったドーシャを減らすのに最も効果のあるラサ

ヴァータのドーシャを最も減らすのは、塩味です。
ピッタのドーシャを最も減らすのは、苦味です。
カパのドーシャを最も減らすのは、辛味です。

ヴァータのラサとグナ

ヴァータは、甘味、酸味、塩味でバランスを取り戻します。
反対に、辛味、苦味、渋味はバランスを崩します。

ヴァータは、重さ、油性、熱さでバランスを取り戻します。
反対に、軽さ、乾性、冷たさはバランスを崩します。

ピッタのラサとグナ

ピッタは、甘味、苦味、渋味でバランスを取り戻します。
反対に、辛味、酸味、塩味はバランスを崩します。

ピッタは、冷たさ、重さ、乾性でバランスを取り戻します。
反対に、熱さ、軽さ、油性でバランスを崩します。

カパのラサとグナ

カパは、辛味、苦味、渋味でバランスを取り戻します。
反対に、甘味、酸味、塩味はバランスを崩します。

カパは、軽さ、乾性、熱さでバランスを取り戻します。
反対に、重さ、油性、冷たさでバランスを崩します。

ドーシャのバランスをとる

ドーシャのバランスをとるには、本来自分が持つドーシャが過剰にならない食事をとる必要があります。

例えば、ピッタ体質の人がバランスを取り戻したい場合、ピッタを過剰にする食べ物は控える必要があります。

そんな時は、熱かったり、辛かったり、ピッタと同じ性質を持つ食べ物は、なるべく避けましょう。

ドーシャ別食事の選び方

以前ご紹介した、ドーシャ診断で分かった自分のドーシャタイプを思い出してください。

食事はあなたのドーシャタイプの体質を静めてくれる食事、例えば、ピッタ体質の人は、ピッタを静めてくれる食事を取ります。

2ドーシャタイプの方は、ご自分の支配的なドーシャを中心に考えて、季節や体調に合わせて、残りのドーシャに合わせます。

例えば、ヴァータ・ピッタ体質の場合、普段はヴァータを中心に考えて、夏の暑いときや、ピッタが過剰になってきたと感じられる時はピッタを静める食事をとります。

3ドーシャタイプの方は、どのドーシャの食事でもバランスを取ることが出来ます。

次回以降、ドーシャ別の詳しい食事について書きたいと思います。

アーユルヴェーダとヨガ

アーユルヴェーダ的な観点から見た運動とは、快適で、消化を良くし、体内の不純なものの排出を促し、体力を消耗するものでないものが推薦されます。

ウォーキングやヨガがおすすめ

ウォーキングやヨガは、どのドーシャタイプにもお勧めです。年齢を問わず、比較的どんな体調の時でも楽に行える運動だからです。

ヨガは、自宅で一人でも、ラグマット1枚分のスペースがあれば行えますのでお勧めですし、初心者であれば、ホットヨガがおすすめです。

温かくて高い湿度の環境の中でヨガを行うホットヨガは、血流が改善されて、リンパの流れが良くなり、体の老廃物が排出されます。

温かい環境でヨガを行うので、寒いところでヨガを行うよりも、体がより早く柔軟になります。

息がきれるような激しい運動をしなくても、健康に必要な運動量が得られます。

私のおすすめのホットヨガのホームページ

ヨガに詳しい方が書いているので、これからヨガを始めたい方に、きっと役に立つと思います。

ドーシャ的な観点からみた運動とは

ドーシャ的に見ると、すべての運動はヴァータを増やします。

適度な運動ならば、心身に活力が増しますが、過剰な運動や激しい運動は、ヴァータが過剰になり、疲れやすく、心も不安定な状態になってしまいます。

適切な運動の目安は、うっすらと汗をかく程度で、呼吸が苦しくない状態です。

3つのドーシャタイプの中で一番運動能力が高いのは、カパです。反対に運動のし過ぎに注意しなければならないのは、ヴァータです。

加齢に伴い、ヴァータが増えます。運動するときは、年と共に、激しい運動は控えるようにします。

ヴァータ的な運動で得られる効果

つり合い、柔軟性、協調性、心の爽快感など。

ピッタ的な運動で得られる効果

身体を温める、全身の血液循環の促進、心臓機能の増大など。

カパ的な運動で得られる効果

体力と安定性の増加、安定したエネルギーなど。

これらの3つの効果をバランスよく得られるような運動をすることが理想です。

それぞれの体質に合った運動を行うことはとても大切です。

ドーシャタイプ別の運動

ヴァータに適した運動

ヨガ、エアロビクス、ウォーキング、短い時間のハイキング、軽めのサイクリング。

ヴァータ体質の人は、疲れやすいので、1日30分程度の軽い運動が良いでしょう。散歩はおすすめです。ストレッチ体操や、ヨガは体の柔軟性を養うので良いでしょう。

ヴァータ体質の人は、音楽に合わせてエアロビクスをすると気分が晴れていく傾向にあるそうです。

寒さが苦手なので、冬は屋内での運動が良いそうです。

ヴァータのバランスが崩れる兆候

極度の疲れ、筋肉疲労による痙攣、めまい、震えなど。

このような症状が出るのは明らかにヴァータのバランスが崩れています。運動のやりすぎです。

ピッタに適した運動

ジョギング、ハイキング、登山、水泳、スキー

ピッタ体質の方は、比較的どんな運動でも器用にこなします。スキー、登山などの、達成感のある運動を好む傾向にあります。

ピッタ体質の人は、負けず嫌いの人が多いですが、体質的に激しい競争のある運動は向いていません。

人と比較しなくていいジョギングや、リラックス効果のある水の中で行う水泳などが向いているでしょう。

寒さに強いのでウィンタースポーツなども向いています。

ピッタ体質の方は、視覚から刺激を受けるタイプなので、森林浴が出来るハイキングなども効果的です。

ピッタのバランスが崩れる兆候

人と比較して闘争心に火をつけて、怒ったり、人や自分を批判したり、相手を打ち負かしたいという感情にとらわれるのは、ピッタのバランスが崩れている証拠です。

カパに適した運動

ウェイトトレーニング、ランニング、エアロビクス、ダンス

カパ体質の人は、3つのドーシャの中で一番体力がありますが、素早い動きは苦手です。ピッタ同様、比較的どんな運動もそつなくこなします。

特にマラソンなどの忍耐力が必要なスポーツが得意です。

カパ体質の人は、体内に脂肪や水分が溜まっていることが多いので、血液の流れを良くして、老廃物を排出する運動が良いですね。

寒さは苦手なので、冬は室内で運動するのが良いでしょう。

カパ体質の人は、ウェイトトレーニングにプラスして、血液の循環をよくする運動を取り入れることがおすすめです。

例えば、エアロビクスや柔軟体操、ダンスなど。

カパのバランスが崩れる兆候

運動するのがおっくうになり無気力になる。うっ血状態など。

運動する前の注意点

食事の直前や直後に運動するのは控えましょう。理由はアグニ(消化)の力が低下するからです。

理想は、食事の30分前と、食後の1~2時間程度は運動を控えます。

ですが、例外として、散歩はOKです。食後15分程度の軽い散歩は消化を助けると言われています。

日没後に運動することは、アーユルヴェーダ的にはお勧めしないです。

ゆっくり体を動かすヨガのように、入眠を促すようなものなら良いでしょう。

ヴァータとカパは寒さに弱いので、冬の寒い日や、風の強い日などは外での運動は控えます。散歩で外に出る場合は、防寒をしっかり行います。

ピッタは、強い日差しを避けましょう。

プラクリティとヴィクリティ

プラクリティとヴィクリティとは

プラクリティは、生まれ持った体質で、ヴィクリティとは、そのプラクリティのバランスが崩れて乱れている状態です。

プラクリティとヴィクリティは、正反対の意味を持つ言葉です。

私たちが、日々の生活で心身のバランスを上手にとるためには、自分が本来持っている、体質に近づけることが大切です。

生まれた時が、その人にとって最も自然な状態ですので、その後の生活習慣によっては、本来の体質とは、かけ離れていく場合があります。

例えば、不規則な食事や偏った食事、睡眠不足など不摂生が続くと、ヴィクリティは増えていきます。

体質がプラクリティに近ければ、心も体も健全な状態になり、反対にヴィクリティに近づけば近づくほど、不調や病気が現れます。

ヴィクリティが増えると、ストレスを受けやすくなります。

 

病気にいたる6段階

アーユルヴェーダでは、実際に体に病気の症状が現れる前に、病気の兆候が現れると考えます。

蓄積 … 単独または、複数のドーシャが過剰になり、蓄積する。
悪化 … 蓄積した過剰なドーシャが、正常な範囲を越える。
拡散 … 過剰なドーシャが、体全体に広がる。
局部化 … 体内に浮遊しているドーシャが、本来とは異なる場所に定着する。
顕在化 … ドーシャが定着した部分に症状が現れる。
混乱 … 病気が本格化する。

病気は、ドーシャのバランスの乱れから生じます。

食べ物の消化不良が原因で、体内に蓄積されたものをアーマ(毒素)と言います。

アーマには心理的なものもあり、それは、きちんと消化されなかった感情のしこりなどが原因となっています。

バランスの乱れたドーシャは、アーマが存在している場所に付着し、症状を悪化させます。

ドーシャのバランスを取り戻す

症状を悪化させる前に、日頃から、自分で出来ることで、ドーシャのバランスを良くしましょう。

ただ、重要なことは、これらの取り組みは病気を治療するものではないということを念頭に置いておきましょう。

アーユルヴェーダは、あくまで予防医学の為、実際に病気になってしまった方は、病院に行き、医師の診断に従ってください。

運動
食事
日課
季節の過ごし方

これらのことについて、次回以降に詳しく説明しますね。

アーユルヴェーダとヨガ

アーユルヴェーダの食事